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翼の折れた天使たち

四夜連続放送の、Yoshiさんの最新作「翼の折れた天使たち」
全て欠かさずリアルタイムで見たXheioですこんちゃ。

これまでも、Yoshiさんの本などを多数読んで来た俺にとって
この最新作のドラマ化は、非常にそそられるものでした。
今までここまでドラマを真剣に見たことは無かったであろうというくらい
喰らい尽いて、画面から目離さず見ました。

今日は、俺の個人的名感想を述べてみたいと思います。


第一夜「セレブ」

その主人公は、「セレブに憧れを抱く人」。
小さな運送会社で働き、またそれ以外にも男性がらみの辛い仕事もしているが
高級セレクトショップで買い物をし、仮初めのセレブ感・・・
その「一瞬の幸せ」のためならなんでも出来ると自分に言い聞かせ、生きている。
だが、一人の少女と出会うことで主人公は考えさせられることになる。

「本当の自分とは、なんなのだろう」と。

少女は父を無くし、その母は少女のために再婚した。
だが少女は「本当の父親の形見」である、うさぎの人形を肌身離さず持っていた。
そのことについて虐待を受ける少女を、母は「人形を持っているから」と責める。
その姿を見て事情を知った主人公は、その少女を助けつつも
本当に大切なものは何かを探し始める・・・。

初夜の話でありながら、この深みのある内容に、正直驚いた。
上戸彩さんは最近テレビでよく見るが、この役は完璧な配役だ・・。
人は、何かを得るために何かを犠牲にする。
誰だって同じ。ただ・・本当に大切な物だけは、犠牲にはできない。
失ってしまえば、求めていたモノは絶対に手に入らない。

「何が自分にとって大切なんだろう」・・凄く考えさせられた作品。
俺には、失うものなんて何も無いと思っていた。
悲観視していたわけではない。けど、いつ死んでもいいって思ってた。
そう理解してしまえば、生きていくことでつらいことはなくなると
思い込んでいた。

けどそれは違っていた。
ただ冷たい現実に身を任せ、「漂って逃げている」だけだった。
何も得られない人形と同じ。手を伸ばさないから届かない空と同じ。

失いたくないモノを探すために、人は生きるのかもしれない・・・・


第二夜「ライブチャット」

その主人公は、「過去を恐れ続ける人」。
現実を避け、ネットで顔と声で話す「ライブチャット」で稼ぐ生活をしていた。
主人公には前科があり、昔付き合っていた彼氏の浮気で
彼氏を刺してしまったことで、保護観察になっていた。
その「刺してしまった自分」を思い出すたび、苦しくなる。

そんな中、ライブチャットで「タロー」という人と親しくなる。
落ち着いた話し方で、主人公の心を徐々に回復へと導いていき
現実へ、外へと目を向けていけるようになっていった。
その「タロー」に、主人公は過去を語る。
冷たい過去を、深い傷を・・・。

過去を話した後で、主人公は「タロー」に会いたいと言った。
だが彼は拒否し、そのライブチャットから去ってしまう。
理由を考えた主人公は、その「タロー」が刺してしまった彼だったことを知る・・・。

二日目、「野ブタ」で知った堀北真希さん演じる主人公に見惚れた。
この人は、「過去に何かある役」を演じるのが、相当に上手い。(笑)
現実を避け、深い傷を思い出すたびに苦しみ続けていた。
それは、「自分が彼を傷つけてしまった」という思いが消せなかったから。
だがもう一度彼に会い、彼も自分のことを考えていてくれたことを知る。
そして・・過去の自分だけを見つめてしまっていた自分に気づく。

人には、二つの顔がある。
天使の自分と、悪魔の自分。
そのどちらもが揃い、「自分」というものを作り出す・・・。

俺は、本当は醜い人間なんだと思っている。
ただ、その酷い面だけを見ているわけではない。
人って、自分の悪い面はすぐに見つけられるけど
いい面って、人に言われなきゃわからないものだと思う。

俺は・・両端が激しすぎる人間なのかもしれない。


第三夜「アクトレス」

その主人公は、「夢に迷い、道を外されてしまった人」。
女優を目指し、家族の反対を押し切って上京した主人公。
努力を続けるも、その夢は叶わず、金を騙し取られ
ついに惑わされ、一本のAVに出演してしまう・・・。

その出演した日に知り合った彼を、恋人として見る。
だがしかし、その彼に「AVに出演した」という事実を知られてしまう。

ちょうどその頃、認知症になってしまった祖父が家に来てしまっていた。
祖父は、身内の中で主人公の気持ちを応援してくれていた唯一の人だった。
その家に来てしまった祖父が、作ってくれた「雛流し」
自分がやってしまった過ちを、雛人形に乗せて流す・・・。
主人公は昔、同じ事を祖父に教わったことを思い出す。

・・その祖父が無くなってしまい、主人公は両親ともう一度向かい合い
夢をまだ追いかけたいということを、正面から告げる・・・。

三日目は、あまり知らなかったけど山田優が主演の物語。
あと祖父の役に、何故かタニケイが出てたことに笑った(ぁ
ビーマニで見て以来だったなぁと思い出す(´・ω・`)

|-`).。oO(・・・てかよく考えたら、AV一本出たら人生それから抜けられないだr)
(-_-;)

目標に向かい、何があっても歩み続けることは大切だ。
だが、時には引き返してみることも必要だ。
人は、何度でもやり直せるのだから・・・。

俺は、これを見て高校時代を思い出した。
目標も無く、無断で外出し、友達の家に泊まり、遊んでばかりいた。
あの頃は、目に見える現実に逃げていたように思う。
自分に優しい世界で、それに甘えて生きていたんだろうと思う。
それは同時に、愛されていないと思っていたんだろうな・・寂しかったんだと思う。
誰かに必要とされたかった。そばにいてほしかった。

優しい世界で・・・。


第四夜「スロット」

その主人公は、「愛されたい人」。
スロットに溺れる毎日を過ごす主人公は
付き合ってきた男性に、必ず去られてしまっていた。
「ただ愛されたいだけ」。なのにそれが叶わない悲しさに

愛なんてないんだよ と思ってしまっていた。

そんな中、ホストをしている彼からの置手紙と共に
一人の子供が突然舞い込んできた。
母も父のことも解らず、覚えているのは自分の名前だけ。
困惑しつつも、面倒を見る主人公。
だがその子供が、幼い頃の自分に良く似ていることから
母性心が芽生え始める・・・。

主人公は、親に施設に入れられて、一人で生きていた。
愛されることがなかった。
この子は、その自分と同じだと理解した時
「愛されたいだけではなく、自分でも人を愛せるんだ」と、気づく・・・。

最後の夜は、ぶっちゃけ全く知らなかった上野樹里さんが主人公。
だが配役はとても会っていて、凄く惹かれた話だった。
・・スロットで生活出きる人も凄いが、恋愛は俺は無理だな。(ぁ
というか、可愛そうな子供役の名前が「ケンタ」なわけで。

俺のリアネームと同じやんか。

(;゚Д゚)

愛されたい・・・
うん、今俺もそう思っている。
誰かに必要とされたい。同じこと思うから、凄く感情移入してた。
誰かが俺を求めてくれたら、拒むことなんてしないのに・・・。
どうしてうまくいかないんだろう?悩んでも、答えは出ない。
恋愛は、出会いの連続。合わなければ終わり、実れば続く。
解っているはずだ・・・簡単にそんな人に出会えることが無い事も。

なんで焦るんだろうね。安心したいのかな。俺は・・・



ふぅ・・・・書いた書いた。久々にこんな滅茶苦茶書いた。
なんかびみょーに悩んじゃってる自分がいる(-_-;)

必要とされたいな。
by xheio | 2006-03-03 01:28 | リアル基本
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